身に付くスキル、事業のやりがい、社風が自分にマッチした。
就職活動で重視していたのは、その会社で働くことで身に付くスキルです。将来、自分が社会で通用するビジネスパーソンになるために、汎用的なスキルを身に付けられる環境で働きたいと考えていました。すぐに思いついたのが、英語と営業力。どんな業界であっても、今後グローバル化が進んでいくのは間違いない。それなら英語ができるに越したことはないので、業務の中で英語を使うような環境で語学力を磨こうと考えました。営業力に関しても、どんな商材やサービスを扱うにしろ、顧客に選ばれる必要がある。交渉力や調整能力も身に付きますし、営業力が高ければビジネスパーソンとしてどこでも通用するのではないかと。そしてスキルとは別軸で、社会を支えるインフラのような仕事にも興味がありました。日本は島国ですから海外からの輸入に頼らなければ成り立ちません。そうした意味では、海運はまさに国を根底から支える仕事。英語×営業力×インフラ。そこに当てはまったのが海運業界でした。そこからは海運業界に絞って、説明会や面接に参加しました。同業他社と比較した際の決め手になったのは、社員の方から受けた印象。面接や内定者懇親会でお話しさせていただいた先輩社員の皆さんが、気さくに話しかけてくれたんです。社会人と学生という立場に関係なく、フランクにコミュニケーションをとってくれたのを感じて、ここなら入社後も自分らしく働けそうだと思ったのを覚えています。
会社の利益に直結する形で、何十億円規模を動かしていく仕事。
入社後は営業に配属され、フィリピンへの駐在を経て今はネットワーク企画課という部署で購買業務を行っています。何を購買しているのかというと、内航船のスペースです。私たちの運行している船は大型船が多く、全ての地方港をカバーすることは出来ません。そうした地方港から、私たちの船が寄港している主要港まで貨物を輸送して下さる内航船社さんに対して、どこからどこまでいくらで運んで下さいという買付けを行っています。海運というと、オペレーションや営業のイメージが強いかもしれませんが、この購買業務もやりがいに溢れた仕事です。営業は私も経験しており、たしかにフロントに立って案件をとってくる醍醐味はあります。一方で、自分が立てた売上から人件費や運送費等、各種コストが引かれたものが収益となります。ところが、購買業務では自分の買付けにより実現したコストダウンがそのまま収益になる。つまり、自分の頑張りがそのままダイレクトに企業の利益になります。その上、年間の取扱額は何十億円規模。これほどのダイナミズムを感じられるのは、この仕事ならではのやりがいだと思います。また、購買に関連して私の部署は国内の航路設計にも携わります。どの港に寄港する航路が最も効率が良いのか、ベンダーさんにお願いするか自社で船を借りてくるか。あらゆる可能性を考慮しながら自分で設計していく楽しさと難しさは、ネットワーク企画の醍醐味と言えます。
各社雇用や日本の物流へも影響力を持つという自覚と責任。
やりがいの裏返しでもあるのですが、非常に責任が大きいのもこの仕事の特徴。企業の利益に直結している点や扱う金額の大きさは先ほど述べましたが、影響は社内だけにとどまりません。例えば、内航船社は国内で数えるほどしかなく、弊社が買付けであまりに値切りすぎると会社経営が困難になり、雇用問題に直結する可能性もあります。経営危機に伴い選択肢がなくなると、陸路等の代替手段で運ぶしかなくなり、コストが上がって荷主様の価格競争力にも影響が出る。さらに、その影響で荷主様の製造縮小や停止にも繋がってしまえば、消費者の皆さんにも影響が波及します。関係各社の雇用や日本の物流へも影響力を持っている。その自覚と責任感を持って、日々の仕事にあたっています。その責任をしっかりと果たしていくためにも、色々な経験を積んでいきたいですね。今、一番興味があるのは外航航路の設計。国内に関しては現在も携わる機会はあるので、弊社の強みであるグローバルな仕事を体感するためにも、世界中を対象にした航路設計を経験したいと考えています。現在のネットワーク企画や、フィリピンでの駐在経験も自分の希望を会社が考慮してくれた結果。社員の意思を尊重してくれる風土があるので、それを活かして世界を股にかけた航路設計者になりたいと考えています。
(※所属部署は2020年10月時点)