海外と関わりながら、幅広い商品を扱って暮らしを支えられる仕事。
私は、ONE JAPANに統合される前の(株)MOL JAPANに中途で入社しました。当時の勤務先にも中途で入社したため、MOL JAPANで3社目になります。業種も業界もバラバラではありますが、3社とも共通しているのは、海外と関わりながら仕事ができるという点。学生時代、タイに留学していたこともあり、世界を舞台に働ける会社という軸で仕事を選んできました。そんな中で、なぜMOL JAPANを選んだのかというと、これも留学時代の経験がきっかけです。タイ、特にバンコクなどの大都市では、本当に驚くほど当たり前に日本製の商品が売られていて、道路では日本車が行き交っている風景が日常でした。「なんでここに日本のものが?」という驚きと、日本人として少し誇らしい気持ちを感じていたのを思い出し、海運業界であれば仕事として携わることができると気付いたんです。特にコンテナ船は、海運の中でも生活に身近な貨物を多く取り扱う領域。衣料品や食糧、電化製品等の貨物を幅広く扱えるコンテナ船に関わる仕事なら、趣味である海外旅行で訪れた国で自分が担当した製品やコンテナを目にする機会もあり、やりがいも大きいのではと思いました。特に、弊社は数少ない日本の船会社。しかも、日本の船会社で外国向けにコンテナ船事業を展開しているのは弊社だけです。母国である日本を軸に働きながら、世界中へ生活を支える身近な貨物を幅広く送り届けるというグローバルな仕事ができる唯一の環境に惹かれ、入社を決めました。
この仕事はONEジャパンとターミナルを取り持つバランサー。
入社後から現在に至るまで担当しているのが、コンテナオペレーションという仕事。簡単にいうと、対ターミナル窓口として積み降ろしの指示を行うことと、自社とターミナル運営会社との間に立って、現場業務が円滑に行われるよう、様々な情報交換や調整を行うのが私のチームの役割。その中で、私は輸出に関わる業務を担当しています。船が停泊してコンテナの積み降ろしの現場となるコンテナターミナルは、弊社とは別の運営会社によって運営されています。私はそのコンテナターミナルへの搬入受付開始から締め切りまで、日々搬入されるコンテナにトラブルがあった場合の対応などを行い、そして搬入締切日には、最終的な積載本数をターミナルに報告し、積載指示を行っています。自社とターミナルの間に立つ仕事のため、私のチームにはターミナルに対するあらゆる要望が舞い込んできます。積載する船を変更したい、搬入締切に間に合わないけどなんとかこの船に載せたい、などの要望をお客様からいただくことは日常茶飯事。一方で、それらの要望に現場がそのまま対応できる場合ばかりではありません。そんな時には、要望をそのままターミナルにお願いするのではなく、私が先回りで対応できることをまず考えるようにしています。打てる打ち手はどんなもので、どこにどんな確認をすればいいのか。まさに経験がものを言う世界ですが、その分経験を積んで迅速かつスムーズに対応できると達成感がありますし、それらの手配を通してお客様に対してもターミナルに対しても貢献できるというのは大きなやりがいですね。
世界中の暮らしを支える、そんな海運をさらに陰で支える。
この仕事は、ゴールキーパーのような仕事だなと思う時があります。守って当たり前、点が入ると落胆されますし、フォワードのように点が入るという分かりやすい成果があるわけでもない。でも、それこそがこの仕事、ひいては海運という仕事だとも思うんです。皆さんも日頃、海運に感謝したり活躍を実感したりする機会はないと思います。しかし私たちは物流を通して、裏方として世界中の生活をたしかに支えている。その裏方を、さらに縁の下の力持ちとして支えるのがコンテナオペレーション。つまり、海運の醍醐味を体現しているような仕事ではないかと。世界中に貢献できるというフィールドの広さにワクワクする人もいると思いますし、それも事実です。ただ、大きく目立つ訳でもなく、淡々と物流の要を裏から支える。そんな仕事の魅力に共感できる人にとっては、最高の部署だと思います。その分、ミスが許されない仕事であるのは間違いないですし、求められる知見や経験の水準も高い。私自身もまだまだ未熟だと思っています。今は、アジア・南米向けの航路を担当しており、その知見は少しずつ溜まってきましたが、他の航路は経験がありません。荷揚げする国によって手配の流れが違ったり積載する貨物の傾向が違ったりと、航路が違えば細かな前提条件が変わります。どの国、地域にどんな貨物を送るとしても、完璧にオペレーションできる。そんなスペシャリストを目指して、いろいろな航路で経験を積むことができればと思っています。