「こんな仕事があるんだ!」という驚きが入社へと繋がった。
私の就活の軸は2つ。東京に拠点があることと、海外を舞台に働くことができることでした。仙台で生まれ育ったため、大都会東京に出てみたいという憧れがあったんです。日本人である以上、一度は首都に住んで働いてみたいなと。海外志向については、祖母の影響が大きかったですね。祖母は旅行が好きで海外にもよく遊びに行っていて、土産話を聞く度に海外への憧れが募っていきました。祖母のように趣味で行くのもいいですが、これからの人生の大半は仕事をしていくことになるので、仕事として関われた方がいいんじゃないかと思いました。海外という漠然とした軸だったため、最初は商社や航空関係、石油業界等幅広く会社を見ていました。海運を選んだ理由は、事業の貢献性の高さですね。生活基盤を支えていることを知って、働きがいがありそうだなと感じました。それまで船を見かける機会も少なく、海運という仕事をあまり知らなかったので、知る前と知った後の良い意味でのギャップがあり、「こんな仕事があるんだ!」という驚きがあったのも大きかったかもしれません。最後の決め手になったのは、社員の方の人柄。面接も気遣いに溢れていて好印象でしたし、終始和やかな雰囲気で面接を終えられて居心地よく感じました。また、私に対してだけでなく、面接官同士のコミュニケーションも柔らかくて、社員同士も仲が良くアットホームな会社なんだろうなと伝わってきて、ここに入ろうと思いました。
契約前の準備もさることながら、日々の対応でどれだけ信頼を紡げるか。
現在の部署である営業一部は3部署目で、初めはアジアマーケティング部に配属されました。私が担当していたのは、アジア航路全体の予実管理。各サービス毎の消席率のモニタリングを行いながら、取扱いを増やしていくための戦略構築を行いました。また、予算策定も当時の私の担当。どこにどれだけお金がかかっているのか。どのようにして売上が立って、そこからどんな予算が引かれていくのか。航路全体を見ることで、お金の流れを知ることができたのはありがたかったですね。予算目標や、それに対する現在地等、毎日動いていく様々な数値データを取り扱う仕事だったので、データの読み込みや分析スキルを磨きつつ、シンガポール本社とのやり取りで英語力も培うことができました。その後、2年間のネットワーク企画課で経験を積み、現在の部署へ異動となりました。今は家電メーカーを中心に10社ほどのお客様を担当。お客様にもよるのですが1年単位の契約が多く、その契約更改や新規受注のための入札準備が主な仕事になります。契約前の時期が繁忙期にあたり、契約内容に対しての実際のオーダー数や取扱貨物以外の商品の情報等、必要な情報やデータを抜け漏れなく収集し、それらをもとに最適な条件を提示していきます。業務としては、この準備がメインではありますが個人的に最も大切だと感じているのが、日々のお客様への対応です。運送状況に関する些細な問い合わせへの丁寧な対応はもちろん、質問されずとも打ち合わせで少しでも不安そうな表情をしている部分があれば、帰社後にすぐ調べてこちらから追加説明のご連絡をする。そうした細やかな気配りと先回りした対応が信頼に繋がり、契約にも結びついていくんです。
1つでも多く「あなただから積むんだよ」という声を聞けるように。
実際に、日々の対応で信頼を得ることは重要ですし、成果にも繋がります。しかし、私がそこを大事にしているのは、営業として目指す姿が大きく影響しています。それは、「あなたが担当してくれるなら積む」と言われる営業になること。こうした営業を目指すようになったのは先輩方の背中を見てきたから。憧れる先輩はたくさんいますが、皆さんに共通しているのがお客様との関係性。船社とお客様という関係ではなく、共にビジネスを前進させていくパートナーとしての関係を築いているんです。それは、電話での会話内容やメールの文面を見てもひしひしと伝わってきます。「私も、ここまでお客様に信頼される営業マンになりたい」。いつしか、それが私の目標になっていました。後々感じたことですが、これは私だけでなく会社としても目指している方向性なのではないかと思っています。価格やスペース、安全性。そうしたサービスのクオリティは当然重要ですし、弊社も日々磨きをかけています。しかし、それは他社も同様。どうしても差別化がしづらいのが本音です。では、弊社が他社に絶対に負けないポイントはどこか。それは、唯一の外航コンテナ定期船事業を有する邦船会社として、ジャパンクオリティの安心感、信頼感を担保すること。その期待値を超えていくことが、弊社の目指す姿だと考えています。そんな弊社の代表としてお客様の窓口に立つのが、他ならぬ営業。その責任を自覚しながら、これからも日々のコミュニケーションの中で邦船会社としての安心と信頼をお届けすることで、お客様と密なパートナーシップを築いていきます。そして、1つでも多く「Y.Mさんだから」という声を聞けるよう成長したいと思います。