社長メッセージ
豊かな暮らしを支え続けるために。
あなたの「想像力」を待っている。
代表取締役 社長執行役員 戸田潤
ダイナミックかつ繊細。
それがコンテナ船事業。
島国である日本では、食料品からエネルギー資源まで、生活に必要な物資のほとんどが海を渡って届いています。普段目にする機会はあまりないかもしれませんが、日本の輸出入のうち、海運が占める割合は99.6%*1に上ります。海運と一口に言っても、石油などの液体を運ぶタンカー、完成車を運ぶ自動車船などさまざまな構造の船があります。その中でも私たちが手がけているのは、貨物をコンテナに詰めて運ぶコンテナ船事業。多様な貨物を大量に運べるため、海運の中枢を担う事業です。
このコンテナ船の特長は、小麦や肉、衣類、生活雑貨など、暮らしとダイレクトに結びつくものを扱っている点。つまり、貨物が遅れたり届かなかったりすれば、人々の生活に多大な影響が出てしまいます。そのため、どんなときも貨物を確実に届けることが我々の使命です。「確実に」とは、届けるべき人に届けることだけではありません。約束通りの時間に、関係者全員の安全を守った上で、少しのミスもなく届けることも含まれます。当たり前のことのように思うかもしれませんが、簡単ではありません。海上の気候、世界情勢、社会経済などさまざまな要因に影響を受けるためです。どれほど事前にシミュレーションしたとしても、予想だにしない状況になることが多々あります。しかし、どんな状況になったとしても、各現場のプロフェッショナルたちの力を合わせて最適な判断をしていく。そうした迅速な対応をできるのが、細やかなサービスを大切にしてコンテナ船事業のノウハウを積み上げてきた、ONE JAPANの強みだと思います。
時代に合わせて進化しつつ、
「人にしかできないこと」に
こだわり続けたい。
急速に社会が変化する今、これからも人々の暮らしを支え続けるために、慣習にとらわれずに自分たちも変化していきたいと考えています。世界を相手にする事業である以上、他社に先駆けて新たな価値を届けていく必要がありますから、新しい取り組みをするべきか足踏みしている暇はありません。お客様の期待に応えるために、スピード感を持ってチャレンジすることを大切にしています。その代表例が環境問題への対応です。サステナビリティへの注目が集まる中、ONE JAPANでは2050年までにカーボンニュートラル*2を達成するというグリーン戦略を掲げ、海運業界における脱炭素化を牽引しています。具体的には、代替燃料の使用や排気ガス浄化装置の設置、また環境関連技術への投資などを行っています。
また、お客様の満足度をさらに上げていくため、そして社内の業務効率化を図るために、デジタル技術の活用にも注力しています。コンテナの検索から予約、運行状況の確認までwebで完結するプラットフォームの開発や、コンテナ内の温度・湿度などのデータを収集する機器の導入などもその一つ。さらに、データ分析によるコンテナ配置の最適化や在庫管理の確認などにより、業務プロセスのデジタル化にも取り組んでいます。これだけ聞くと、業務を次々にAIやIoTに任せる方向にシフトしているように見えるかもしれませんが、そうではありません。どんなに技術が発達しても、お客様との深い信頼関係を築くことや、お客様の何気ない一言や仕草からニーズを紐解き、新しいアイデアを生み出すことは、人間にしかできないからです。こうした「関係構築力」や「想像力」が求められる業務は、これからもAIに代替せずに一人ひとりがプライドを持ち、全うし続けていきたいと考えています。
肩の力を抜いて、
ありのままで活躍してほしい。
もし、ここまで読んだ上で弊社に対して興味を持っていただけたなら、私の想いとして伝えたいことがあります。それは、誰かに合わせたり本当の自分を隠したりすることなく、あなただけの個性を大切にしてほしいということ。同じような人が集まるだけでは、組織は成長していきません。元気いっぱいで行動力がある方、一人静かにじっと座って考える方、さまざまな個性が入り混じることでイノベーションが生まれていくと信じています。さらに先ほどの話にも通じますが、それぞれの想像力を駆使して次の手を打つことが、これからの時代はさらに必要になってくるはず。弊社のさらなる成長と海運業界の革新には、多様な人材の活躍が必要不可欠なのです。そのため、入社していただいた方には、物怖じせずにどんどん自分の意見を発信してほしいと考えています。年次やポジションは関係ありません。疑問に思ったことやチャレンジしてみたいことがあれば、積極的に声を上げてください。その声を拾い、後押しすることを約束します。業務についていけるだろうかと不安に思う方もいるかもしれませんが、安心してください。入社後、事業の知識を身につけていくための研修やサポートなどを多数用意していますので、入社前に準備しておくことはありません。また、知識の獲得だけでなく、コミュニティづくりなどにも力を入れています。例えば、組織文化を育むための施策である『ONE Academy』を通じて、中国やアメリカ、南米など各拠点の社員との交流や、スキー・スノボ合宿や納涼祭、ゴルフコンペなどの社内イベントが生まれています。これからも、社員一人ひとりが活躍できる環境を用意するために、新しい制度を導入していこうと考えています。
最後にもう一つ。難しいことは考えず、まずはお近くのコンテナターミナルを眺めてみてください。今まで見たこともないような大きな船が入ってくる様子や、道路を行き来する何台もの大型トラックを見れば、この事業のダイナミックさを肌で感じていただけるはずです。そこで弊社に対してより興味を持っていただけたなら、この上なく嬉しいです。未来の海運業界を担う方々とお会いできる日を、心から楽しみにしています。
*1 重量ベース(出典:(公財)日本海事広報協会「SHIPPING NOW 2023‑2024」)
*2 温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること。(出典:環境省 脱炭素ポータル)
*1 重量ベース(出典:(公財)日本海事広報協会「SHIPPING NOW 2023‑2024」)
*2 温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること。(出典:環境省 脱炭素ポータル)