社長メッセージ

「人」の力を掛け合わせ、
豊かな暮らしを支え続ける。

代表取締役社長 中井 拓志

※取材内容は2023年9月時点

日本と世界をつなぎ、
人々の暮らしを支え続ける。

私たちが暮らす日本は、四面を海に囲まれた島国です。そのため、小麦や肉、チーズ、ワインといった食料品から、衣類や家電、自動車などの工業製品、原油や天然ガスなどのエネルギー資源まで、生活物資の多くが海を渡って届いています。その証拠に、日本の輸出入における99.6%を海運が占めています。今、皆さんが周りを見渡して目に映るものも、ほとんどが輸入品で構成されているはず。こうした海運の中枢を担うのが、多様な貨物を運ぶことができるコンテナ船事業。中でも、日系唯一の外航コンテナ定期船事業会社である弊社は、インフラの要として社会を支えています。コンテナ船で数々の貨物を届けることで、人々は快適な生活を送ることができる。この事業は、言うなれば「人を豊かにする事業」とも表現できるでしょう。

社会にとって必要不可欠なインフラである以上、常に安定した供給を実現するのが理想ですが、実際はそう簡単にはいきません。世界中の海を渡るコンテナ船事業は、海上気候はもちろん、世界情勢や社会経済からも多大な影響を受けるため、予想だにしなかった壁にぶつかることも多く、未来を正確に予測することは不可能だからです。実際、コロナ禍では需要が一気に低減したものの、その後は巣篭もり需要が拡大したため、急な対応に追われた海運業界は混迷を極めました。さらに、アフターコロナの現在は世界的なインフレが進行しており、コスト最適化など新たな対応を進めていく必要があります。私たちONE JAPANの使命は、こうした変化に柔軟に対応し、社会を支え続けること。そのために、先の先を見通す力と判断力を磨き、常識にとらわれずに新たな施策を進めていくことを大切にしています。

代表取締役社長  中井 拓志

コンテナを提供するのではなく、
時代に合わせたサービスを
提供する。

我々の事業は、ただコンテナを提供してお客様の商品を運ぶのでなく、質の高いサービスを提供することです。お客様がコンテナ船事業に求めていることは何か、この時代にコンテナ船事業がやるべきことは何かを常に考え、付加価値を生み出さなければいけません。しかし、お客様のニーズは社会の変化に合わせて変わっていくもの。そのため、社会へのアンテナを高く持ち、社会のトレンドや人々の消費行動を踏まえ、我々自身がスピード感を持って進化していくことが重要です。

特に昨今はサステナビリティへの注目が集まっており、輸送時の環境負荷の低さを重要視するお客様も増えてきました。こうしたニーズに応えるため、環境負荷が低い代替燃料を使った船の開発や、排気ガス浄化装置の設置など、海上輸送の脱炭素化を進めています。とはいえ、業界全体でのサステナビリティ推進はまだまだ進んでいないのが事実。業界のメインプレーヤーである我々が、イニシアチブをとってチャレンジしていくことで、業界、そして社会の環境への意識を変えていければと考えています。

また、サステナビリティ推進のみならず、時代に即した多様なアプローチを採用してお客様のニーズに応えています。最新技術を使った、デジタル化の推進もその一つ。近年では、よりスピーディに、より的確にサービスを提供するために、コンテナの検索や船積み予約、その後の運行状況の確認まで全てweb上で完結するシステムを導入しました。24時間365日、いつでもどこでも情報を確認できるようにしたことで、社内の業務効率化のみならず、お客様により安心してご利用いただけるようになりました。こうした多様な施策を進めていますが、まだまだ業界全体として変えていける部分は数多く残されている。海運業界の変革者となれるよう、前例や常識に固執せず、今後も挑戦し続けていきます。

代表取締役社長  中井 拓志

多様な視点を掛け合わせて、
「ONE JAPAN」を共に
創り上げていく。

ここまで、コンテナ船事業の使命や新たな取り組みについて話してきましたが、どれも、仲間の力なくして進めることはできません。チャレンジするのも、組織を成長させるのも、結局は「人」です。大切なのは、社員一人ひとりの知恵とアイデアを掛け合わせること。多様な視点から物事を見つめるからこそ、時代の先をいく新たなイノベーションが生まれるためです。また、弊社は日本郵船、商船三井、川崎汽船の邦船3社のコンテナ船事業を集結した組織として、これまでは各社の強みを活かすことを大切にしてきました。しかし、今は次のフェーズである、一つの会社として成長していくフェーズに突入しており、どんな組織であるべきか、ONE JAPANだからこそできることは何かを模索しています。そのため、独自の視点や発想を活かして、会社の未来を一緒に考えてくれる方の力が必要です。自分に何ができるかを考え続け、部署を超えてさまざまな社員と協働していける方が、社内のみならず、海運業界に新たな風を巻き起こしてくれるのだと信じています。

「自分にも活躍できるだろうか、成長できるだろうか」と不安に感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、安心してください。入社していただいた方の成長を支えることは、会社の責務であり、弊社には皆さんが安心して成長していくための土壌があります。組織文化を育むための施策である『ONE Academy』もその一つ。経営陣との対話や、数々の社内研修、ジョブローテーションを通じて視野を広げることで、コンテナ船事業のスペシャリストとして成長していくことができるはずです。

最後に一つだけ皆さんに伝えたいのは、「まずは行動してみよう」ということ。自信がなくても、仮説が荒削りでも構いません。やりたいと思うことがあるならば、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してください。失敗したとしても、そこからまた学べることがある。だからこそONE JAPANでは、年次や部署にかかわらず、誰もが挑戦できる機会を数多く用意しています。そして、一人ひとりの挑戦を応援してくれる仲間もいる。前例のないチャレンジをしてみたいという方、ぜひ門戸を叩きに来てください。お会いできるのを楽しみにしています。

*重量ベース(出典:(公財)日本海事広報協会「SHIPPING NOW 2023-2024」)

代表取締役社長  中井 拓志
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