友人の話と、会社の真摯な姿勢に背中を押されて入社を決意。
学生時代、国際協力のボランティアをしていた経験やメキシコに留学した経験があったため、就職活動では、社会貢献度が高いこととグローバルな仕事であることを軸に会社を探していました。そんな中で見つけたのが海運業界です。島国である日本の輸出入の99.6%※を担っているということを知り、まさにこの2つの軸にぴったり当てはまる業界だと感じて興味を持ちました。そこで、実際に海運業界で働いている人は社会貢献をしている実感があるのか、グローバルに活躍できるのかを知るために、当時弊社で働いていた友人に話を聞きました。すると「人々の暮らしに役立っている実感があるし、想像以上にグローバルな仕事だよ。それに、うちの会社はフランクな人が多いから働いていて心地いい」と言われ、一気に志望度が上がりましたね。ただ一つ不安だったのは、当時ONE JAPANが統合したばかりで、ジョブローテーションがあるのか、どのようにキャリアアップしていくのかなどが分からなかった点。そこで人事の方に質問したところ、「まだ体制を整えているフェーズであることは事実だけど、これからどんどん充実させていこうと考えています」と真摯に答えてくれました。その姿を見て、取り繕ろうことなく、真っ直ぐ向き合ってくれるこの会社なら信頼できると感じ、入社を決めました。その言葉の通り、今はジョブローテーション制度や研修制度などがかなり充実していて、社員の成長を支えてくれる環境が整っています。
*重量ベース(出典:(公財)日本海事広報協会「SHIPPING NOW 2021‑2022」)
貨物の重量や船のバランス、安全性など、あらゆる観点をもとにコンテナの積み方を決める。
入社後は、事業運営に不可欠な基幹システムのヘルプデスクを担当する部署に配属され、社内外からの問い合わせ対応や、eコマースのサポートを手掛けていました。問い合わせをしてきた人がどんな仕事をしていて、何に困っているのかをきちんと把握する必要があるため、コンテナ船業の一連の流れを意識して対応する力が身につきましたね。そこで2年間経験を積んだ後に、現在所属している熊本事業所に異動しました。この熊本事業所は、主にプランニングを手がける部署。約40名の社員が、プランナーやデータ管理担当として活躍しています。プランニングとはどんな仕事なのか簡単に説明すると、どのコンテナを船のどこに載せるかを決める仕事です。そんなことかと思われてしまうかもしれませんが、これがものすごく難しいんです。なぜなら、積み方によっては船が傾いたり歪んだりする他、コンテナが重すぎるとコンテナ同士の固縛に問題が起きてしまうなど、無事に出港できなくなってしまうためです。また、出港する時点では問題がなかったとしても、次の港で貨物を揚げ、違う貨物を積んだ際に船のバランスが崩れてしまったり、スペースが足りなくなってしまったりと、後から問題が起きてしまう可能性もあります。なので、事前のシミュレーションや準備がとても大切なんです。さらに、船で運ぶことだけでなく、貨物の積み込みや積み下ろしを行う荷役の安全性を考慮するのもプランナーの大切な役割。どこにどのようにコンテナを積めば荷役がスムーズにできるかを考えた上で、コンテナを積む場所を決めていきます。このように考慮すべきことが多岐に渡るのですが、だからこそ船が無事に港を出航したときは、大きな達成感を感じます。
自分の成長が、会社の利益と人々の生活に直結する。
この仕事の一番の魅力は、自分の成長が目に見える点だと思います。最初は、船ごとに定められた目標値ギリギリまでしか積むことができなかったのが、さまざまな船や貨物を担当したり、今までになかった視点が身についたりすることで、目標以上に積み増しできるようになったり、担当できる船のサイズも大きくなっていく。そのため、「このサイズの船を対応できるようになった」「これまでより何%積み増しできた」と自分の成長が実感しやすいんです。私自身、この部署に異動してきたばかりの頃は、仕事を覚えて船のスケジュールについていくのに精一杯で、細かい点まで考慮する余裕もなかったのですが、最近では状況に応じて適切な積み方ができるようになっています。先日、日本から南米行きの船を担当したときには、部署内新記録を達成することができてものすごく嬉しかったです。こうした自分の成長は、やりがいになるだけではなく、会社の利益にも直結しますし、より多くの人にものを届けることにもつながります。まさに、就職活動の軸の「社会貢献度の高さ」を実現できていると感じますね。今後は、「グローバルで活躍する」をより体現するために、さまざまな航路の船のプランニングを担当し、世界各国とつながって仕事ができるようになるのが目標です。