学生時代にのめり込んだ中東地域への探求心が、この会社に出会わせてくれた。
大学では中東の歴史や文化、言語について研究していました。その奥深さにのめり込み、大学3年次終了後、実際にイランに留学するほど夢中になっていました。そのため就職活動をする際も、中東、ひいては世界とつながりが持てるかどうかという軸で会社を探しました。そこでメーカーや商社を中心に選考を受けていたのですが、規模が大きいためグローバルに活躍できる人が限られていたり、部署によっては海外と全く関係がなかったりと、その軸に当てはまらないことを知り、どうしたものかと悩んでいました。そんな中、出会ったのが海運業界だったんです。すべての部署が、船を媒介にして世界を結ぶために日々奮闘している。この業界なら、どんな部署でも少なからず世界とつながることができるし、人数も多すぎないため、グローバルな活躍ができる確率も高い。これこそ、自分が求めていた業界だとワクワクしましたね。海運業界の中で弊社を選んだ決め手は、統合前の旧社の前身となる会社がアジア周辺と日本をつなぐコンテナ船業に強みを持っていたため。先ほど話したとおり、中東と少しでも縁がある仕事がしたかったため、この会社なら中東と関われる可能性もあると思い、入社を決めました。
組織を成長させるためには、前進することと同様にリスク回避も必要不可欠。
入社後は、世界各国とつながるという想いのもと、アジアからの輸入の営業や、ヨーロッパ、オセアニアへの輸出の営業を経験してきました。また営業だけでなく、船の空き状況を管理するスペースコントロールや、コンテナの品質管理も担当し、外航コンテナ定期船事業を構成するさまざまな部署の視点を身につけることができました。そして現在は、法務課に在籍しています。「法務」という名前から想像できるように、契約書を確認したり、法律の改正内容を社内に周知したりと、法律や契約周りの業務を行うのもこの部署の役割ですが、これらは一部でしかなく、コンプライアンスに関する組織体制の強化や変更、研修の開催、トラブルが起きた際の契約内容の見直しや各部署からの相談対応なども重要な業務です。こうしたリスクヘッジを行うことが多いため、この仕事を一言で表すなら、守りの要と言えるかもしれません。組織として何をすべきか、各業務の進め方は合っているか、どの事業がどの段階にあるかなどを見極め、誤りがあれば修正し、迷いがあれば正しい方向に導く。そんな門番としての重要な役割を担っているのだと思います。組織を成長させるには、事業を推進させる力が必要なのは当たり前。それと同じように、リスク回避も必要不可欠であり、2つのバランスが取れていることがとても大切なのだと日々痛感する仕事です。
一人でできることには限界がある。だからこそ知を結集させ、最適な解を導き出す。
先ほど説明したとおり、かなり専門的な知識が求められるのがこの仕事の難しいところです。そのため、法務課に異動が決まったときは法律に関する知識のない自分に務まるのか不安でした。しかし実際は、分からないことがあればすぐに先輩や同僚がサポートしてくれたり、外部のセミナーを利用して勉強する時間も確保できたりと、知識を身につけながら楽しく働くことができています。ただ、どれだけ知識を身につけても、ときには一人では解決できないような難題もある。だからこそ、一人で抱え込まずに周りの力を借りることを大切にしています。また、知識だけでなく傾聴力も求められるのがこの仕事の特徴の一つ。あらゆる部署から寄せられる、様々な問い合わせに対応するため、その部署の立場や業務を理解し、どう説明すればスムーズに理解できるか、問題解決のヒントになるか引き出すことが必要だからです。こうした専門的な知識と高い傾聴力を養う環境だからこそ、専門知識を身につけて成長したい人、あらゆる部署に寄り添い貢献できるようになりたい人にとっては、これ以上なく最適な仕事だと思います。もし、少しでも自分に当てはまるなと思う方がいれば、ぜひ一緒に働ければ嬉しいです。