もう一度、英語と向き合いたい。その想いが、物流に興味を持つきっかけになった。
高校が国際科だったため、周りはほとんど帰国子女という環境で英語を学んでいました。英語の体系的な知識の獲得から実践まで、猛勉強の日々。しかし幼い頃から英語に慣れ親しんだ彼らには敵わず、差を感じて燃え尽きてしまいました。そのため、高校卒業後は英語から離れていましたが、就職活動をする時期になると、自分には何も武器がないことに気づいたんです。これまで自分が胸を張って一生懸命やったと言えるものって何だろう。そう考えたときに頭に浮かんだのが、高校時代に心血を注いだ英語でした。そこで、もう一度英語に向き合おうと決心し、オーストラリアに留学。語学学校に通い、必死になって現地の英語を学ぶ中、留学プログラムにあった現地企業でのインターンシップを探しているときに、物流企業に声をかけてもらったんです。それをきっかけに、これまであまり身近ではなかった物流に惹かれるようになりました。また、現地の人々との交流を重ねるうちに、ただ英語力を伸ばすのではなく、英語を使ってさまざまな人とコミュニケーションをとりたいと思うように変わりました。そうした経緯があり、物流に関わる業界の、英語を使って仕事ができる会社で働きたいと考えました。そんなときに見つけたのが、物流の中枢である海運業を牽引する弊社。ここでなら自分の想いを実現できると思い、入社を決めました。
輸入営業は、船が出港してからが本番。円滑な対応のために、社内営業を大切にする。
入社してからは、貨物の船積み予約をお客様からお受けする窓口である輸出カスタマーサービスや、マーケティング企画、営業企画・統括を経験しました。そして今担当しているのが、輸入営業です。この仕事の特徴は、扱う商材の幅広さ。普段あまり意識しないかもしれませんが、日本の産業の大部分が輸入品で成り立っているんです。身近なものでいえば、コンビニのホットスナックなどもその一つ。多種多様な商材を理想の状態で届けるため、お客様への見積もりの提示や運賃の交渉や問い合わせ対応はもちろん、輸出を行う積み地側とのやりとりをしたり、世界の情勢を把握したりと、業務内容は多岐にわたります。そんな輸入営業と輸出営業の違いは、船が出港するまでと出港してからのどちらを担当するかによって、注意すべき点や進め方が異なる点。輸出営業と違い、輸入営業は船が港に近づくにつれて対応すべきことが増えていくんです。船のスケジュールに遅延があった場合のお客様へのご連絡や、コンテナを積み下ろした後のお客様からの問い合わせへの対応など、スピーディかつ柔軟な対応が求められます。だからこそ大切にしているのは、普段から社内営業を意識すること。どんなに自分だけが頑張っても、仲間の力を借りなければ難しい状況を打破することはできません。そのため、丁寧なコミュニケーションや先回りした対応などを心がけ、各部署との関係性を構築しています。
スペシャリストではなく、ジェネラリストを目指して、多様な経験を積んでいく。
私は今、アメリカ、オランダ、チリ、エクアドルなどの各国から届く、干草やポップコーンの原料、またチューリップの球根やモルト、カカオ豆など、30種類以上の商材を担当しています。なぜ担当する航路も商材もこれほど幅広いのかというと、輸入部門だからという理由だけでなく、課の方針としてジェネラリストの育成を目指しているからという背景もあるんです。航路や商材によって担当を分け、その領域に特化したエキスパートを育てるのではなく、どんな航路や商材にも対応できるジェネラリストを育てる。それが、今後どこに行っても通用する人材になると考えられているためです。当社でジョブローテーションが行われているのもこれが理由です。私自身、次は輸出営業を経験したいという想いや、バックオフィスを経験したいという想いがあるため、横断的なスキルを磨くことができる環境はとてもありがたいです。その先の目標としては、これまで英語力を磨いてきた分、いつかは海外駐在にも挑戦してみたいと思っているため、さらに多角的なスキルや知見を培っていきたいです。