「何ができるか」ではなく、「何をやりたいか」を尊重してくれた点に惹かれた。
昨今の海運業界は大きな盛り上がりを見せているのですが、私が就職活動をしていた2008年頃も、各社が過去最高利益を計上した海運バブルの時代でした。合同説明会などに参加しても、至るところで「現在の海運業界は、各社が素晴らしい業績を上げているため注目すべきだ」と言われていて、「こんなにも業績を拡大しているなんて、一体どんな仕事をしているのだろう」と思ったのが、この業界に興味を持ったきっかけでした。業界を研究していくと、社員の数もそれほど多くなく、また世界を舞台に活躍するチャンスがたくさんあるということがわかり、一気に惹かれたことを覚えています。また海外旅行が好きだったため、いつか世界で活躍できるような仕事がしたいと漠然と思っていたことも、この業界に絞って就職活動を行った理由です。海運の仕事は、石油やガス、完成車を運んだりと多岐にわたりますが、その中でもコンテナ船の仕事に興味を持ったのは、電化製品や手紙、お肉、チーズやワイン等の食料品など、私たちの生活に直結する製品の輸送の大半を担っていていたため。きっとこの仕事なら、人々の生活を支えているイメージが持ちやすく、やりがいを感じられるだろうと思いました。その後、様々な会社の説明会に参加しましたが、最も自分に合いそうだなと感じたのが統合前の旧社でした。能力ではなく、人柄や今後の目標について興味を持ち、それを大切にしてくれる雰囲気があったことが、この会社で働きたいと思った理由ですね。
海外での駐在経験が、存分に活かされていることを実感する日々。
臨港店での荷役作業の手配や、大阪での集荷営業を経験した後、希望していた海外駐在のチャンスが訪れ、ベトナムの首都ハノイで5年間、現地に進出している日系企業の営業窓口として勤務しました。この駐在経験を通じて、英語力はもちろん、文化が違う中で円滑なコミュニケーションをとって仕事を進めていく力を養うことができたと思います。その後、半年間の育児休暇を取得したタイミングで帰国し、休暇が終わってからは、CP本部トレード・スペース部北米課に配属され、北米向けに配船された船のスペースコントロールを担当しています。この仕事は、スペースコントロールという名前の通り、船のスペース状況を予測/管理して、利益を最大化する役割を担っています。週によって出荷量が増減することもあり、特にお盆休みや年末年始は工場が不稼働になるため、多くの出荷がストップします。一方で、船は毎週港に寄港するため、貨物を十分に集められない場合は機会の損失につながってしまう。こうした状況を避けるために様々な戦略を練り、実行する役割を担っています。国内外問わずさまざまな部署と連携し、頻繁に海外のオフィスとやり取りをするなど大変なことも多いですが、各所とうまく連携し、満船で船を出港させられたときのやりがいは格別です。日本にいながら国際的な仕事ができるため、グローバルな働き方をしたいという方には胸を張っておすすめできる職種だと思います。
組織のロールモデルとなれるよう、広い視野を持ち挑戦していく。
年次も重ねてきた今、現在所属している部署では、課長を除けば自分が最年長になります。そのため、主に2つのことを意識して仕事に取り組んでいます。1つは、自分の業務で最大限のパフォーマンスを発揮するだけでなく、組織としての力を最大限高めるために何ができるかを考え、実行していくこと。2つ目は、現状にとらわれず、業務を改善していくために新たな取り組みを行っていくこと。また、先輩たちが自分にしてきてくれたように、これまで営業や海外駐在で培ってきた経験を若手社員に伝えていくことも大切だと思っています。そのため、若手と積極的にコミュニケーションをとることも心掛けています。当社は経営層含めてグローバルな視点で物事を考えている方が多く、変化や挑戦を快く受け入れる環境が整っています。比較的若い年次で海外駐在をさせてくれたことも、男性の育児休暇を承認してくれたことも、そういった姿勢を表していると思います。やってみたいことはまだまだありますし、いつかはまた海外駐在に挑戦したいと思っているので、現状に満足せずに、貪欲に知識を吸収し、会社により貢献できる人材になりたいです。